音フェチ動画・音声を録音したい!ASMR等に使う「バイノーラルマイク」をイヤホンから作ろう!
上)前回作ったバイノーラルマイク。※厳密にはバイノーラル風なステレオ録音のできる左右独立マイク。
今回はバイノーラルマイクのより簡単な作り方と、ベースとなるイヤホンの選び方などに関してをご紹介いたします。
以前のバイノーラルマイク自作にて、マイクは10個入りのモノを買ったのでじゃんじゃん作れますw
目次
マイクのコードとプラグになる「イヤホン」の選び方。
まずは、イヤホンの選び方です。基本的にイヤホンは「ステレオ」のものであれば何でもOKです。ただし、左右のマイクの設置位置の自由度や左右の録音バランスなんかを考慮すると(上)写真で言うところの一番右の様なイヤホンがおすすめです。右の様なコードであればイヤホンのプラグからマイクまでのコードの距離を左右均等にできます。また、写真中央のイヤホンとは違い、簡単に引き裂く事ができます。ASMRなどの録音では左右のステレオ感が重要になってくると思いますので、左右のコードを引き裂くことでマイクの設置における自由度が高くなります。
マイクの選び方「コンデンサーマイク」一択
マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」の2つがあります。簡単に違いを説明すると、、、
- ダイナミックマイク→雑音などのノイズは少ないが、その分感度も低い。
- コンデンサーマイク→感度が高く小さな音も録音できるが、その分ノイズが入りやすい。
というそれぞれ異なる特徴を持っています。
基本的に音フェチ動画のような場合、比較的小さな音を録音するのでコンデンサーマイク必要になってきます。ダイナミックマイクの場合は相当に音の発生源に近づける必要があり、適切ではありません。今回のような音フェチ・ASMRで使うマイクとしてはコンデンサーマイク一択になります。
マイク選びで重要な「音質」に関してですが、正直、マイク(パーツ)による音質の善し悪しよりも、ハンダ付けや、録音する場所のノイズ状況の方が大きく影響するので難しいところです。まずは一番安いマイクで自作されるのが良いと思います。
ちなみに私が購入したマイク(パーツ)は音質は良く、感度も十分(機器側で設定して最適に変更化)でした。
録音・撮影機材に関して「映像も取るなら一眼かビデオカメラが最適」
(上)MICと書かれた端子に接続して使えます。
録音・撮影機材に関しては、改造前イヤホンのプラグ「3.5ミリステレオミニ」に対応している必要があります。その上でプラグインマイク(コンデンサーマイク)に対応している必要もあります。多くのデジタル一眼やビデオカメラには外部マイクを使用するための入力用「3.5ミリジャック」が付いています。また外部マイクに対応したカメラの多くはコンデンサーマイクに対応していおるのでその点も心配は少ないです。
しかしながら、iPhoneやAndroidのスマホではこの「3.5ミリステレオミニジャック」はイヤホンやヘッドセットを接続するためのものであり、マイクに関してはステレオに対応していません。なので形は同じでも使えませんので注意してください。
音と映像を別でもOKであれば3.5mmの入力に対応したPCMレコーダー(ボイスレコーダー)でもOKです。
それでは作っていきましょう!!
ココからは作り方に関してご説明していきます。
1.マイクの極性を確認する。
コンデンサーマイクには極性があります。なので、どちらがプラスでどっちがマイナスなのかを把握しておく必要があります。基本的にコンデンサーマイクは周りの金属の部分がマイナスになっています。なので、今回のマイクの場合は(上)写真で言う左側がマイナスになります。マイナス極は周りの金属へ線が伸びているのが特徴になります。線でなくても何かしらでつながっているので目を凝らして見てみてください。
2.イヤホンを切断してハンダ付けする。
イヤホン側にも極性があるので注意しましょう。基本的には、、、
- 右)赤=プラス、銅=マイナス
- 左)緑=プラス、銅=マイナス
、、、となっています。
銅色はどちらもマイナスなのでそれでけわかればOKです。※左右は使うときに入れ替える・確認するので気にしなくて大丈夫です。
この赤色と緑色の線には被覆がありますが、樹脂なのでハンダの熱で溶けます。なのでハンダ付けは各種線を取り出したらそのまま行えます。寧ろ、ヤスリで擦ったり線をほぐしたりすると被覆が剥がれすぎてショートの原因となるのでやめておきましょう。
それから、マイクは熱に弱いのでハンダ付けは素早く行いましょう。ハンダ付けに失敗した場合はグチャグチャと半田をいじるのを止め、ハンダ吸い取り線などで半田を吸い取り、冷めてから再チャレンジしてみましょう。
3.グルーガンで補強する。
線がむき出しだと擦れてショートしてしまう恐れがあるのでボンドやグルーガンなどで補強しておきましょう。以前の自作では普通の導線で、コードそのものにある程度の硬さとビニールのしっかりとした被覆があったのでショートに危険は最小限でしたが、今回のようなイヤホンのコードでは必須の作業になります。
以上でマイクは完成となります。お疲れ様でした。
いざ、カメラ等に接続して録音テスト開始!!!
完成したマイクは各種カメラ・レコーダーに接続して使用することができます。ゲイン調節(マイクレベル)などを行って最適な録音環境を探して、「音フェチ」「ASMR」コンテンツを作ってみましょう!!!
最後に、、、
(上)自作バイノーラルマイク Mk-I
(下)自作バイノーラルマイク Mk-II(今回)
今回は自作バイノーラルマイク2作目ということも有り、非常にスムーズに作業を行えました。※その分写真が少なかったですが、、、
完成したマイクの音質はかなり良く、左右を離してステレオ感を強調できるのも良かったです。ただ、録音する環境にも影響されますので完成したマイクがノイズのないクリアな録音できるとも限りません。また、自作には半田ゴテ使うなど、怪我をする可能性もあります。なので怪我に注意しつつもお試し感覚で気軽に挑戦してみるのが良いと思います。
お試しなどではなくしっかりと本格的なバイノーラル録音を行いたい方や、iPhoneでバイノーラル録音をしたいという方は市販品を買われる方が使い勝手や音質・ノイズなど、結果的なコスパは良いのかもしれませんね。