[ASMR]タダ同然でバイノーラルマイクを作ってみたよ![作り方・材料]

ASMRでお馴染みバイノーラル録音ができるマイクを作りました。

最近はASMRや音フェチ動画と言ったようなコンテンツが増えてきましたね。昔からクリック音やタイピング音、環境音などはかなり流行っていますが、昨今は咀嚼音や耳かき、囁きまで、あらゆる音フェチコンテンツがありますね。そんな音フェチ動画(音声)を撮るのに必要なのが「高音質なマイク」です。中でも左右のステレオ感のあるものや、人の耳と同じ聞こえ方で録音をするというバイノーラル録音なんかもASMR、音フェチ系では使用されています。なので今回はそんな音フェチコンテンツに使われているバイノーラルマイク(もどき)を作っていきます。

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バイノーラルマイクとは

Scenes Lifelike イヤホン VRレコーディング バイノーラル録音 iphone専用 ASMR リモコン付き アプリ不要 通話非対応 ブラック (イヤホンスタンド)

上)はマイク本体ではなく、マイクスタンドです。このスタンドはイヤホン型のマイクをこのダミーの耳あるいは自分の耳に装着し使用します。つまり、人の耳の鼓膜の位置と同じ所にマイクを取り付けて、耳の形状とか頭の存在とかそういったものをシミュレーションしつつ録音するというものです。録音された音声には左右のステレオ感が人間の耳に聞こえるように収録され、聞いている人が録音しているところにワープしたような感覚を得ることができます。

それがバイノーラル録音・マイクの大まかな意味と仕組みです。

余談ではありますが、ワタシ的には今後VR(バーチャル・リアリティ)などのコンテンツにもこういったバイノーラル録音が採用されるのではないかなと考えています。現状のVRではハードの問題も有り、グラフィック自体がもう一歩といった感じですが、映像がより綺麗に、つまりよりリアルになれば音声もよりリアルなバイノーラルサウンドと組み合わせることでより深い没入感とリアルな世界観を味わえるのではないかと思います。VRのサウンドに関してはマイク云々というよりもエフェクトでなんとかなりそうではありますが、、、、兎にも角にも、バイノーラルマイク・録音というのはこういったその場のリアリティーを再現することができる録音方法というものです。

自作!安すぎるパーツでバイノーラルマイク作り!!

それではここからは実際に今回作ったマイクに関しての説明です。

今回は「バイノーラルマイク」ですが、実際の所、耳の形などは再現していないので、正確には「バイノーラル録音が可能なマイク」といった感じです。LR左右のマイクに距離を開けたり、間に板を挟んだりすることでバイノーラルのようなリアルな録音ができます。

今回使用するパーツたち

今回はAmazonにて購入した激安コンデンサーマイクを使用します。

10個入っているのので失敗してしまった場合も安心です。

それからコードとしては家に転がってたRCA(テレビとかのやつ)からステレオミニプラグに変換するコードを2つ。それとRCAのメス-メスの中継アダプターを使用します。

今回はマイクを取り替えていろいろな録音に使用できるように考えて作っているのでごちゃごちゃといろんなコードを使用しますが、簡単に作りたい方は100均や家に転がっているイヤホンなどでOKです。イヤホンを使用する場合、試しに音楽などを再生して左右にステレオ感のばらつきがないか、断線がないかなどを確認して問題ないもののみを使用するようにしてください。

それから今回使用する道具としては主に「半田ゴテ」を使用します。半田ゴテを持っておらず、また、半田ゴテと聞いて無理だと思った方は諦めるか、あるいは以下のようなハンダ付けされているタイプのコンデンサーマイクを試すのも有りかもしれません。

頑張って半田ゴテを購入してみるのもおすすめです。そういった挑戦は最高に素敵なことだと思います。頑張ってください!応援しています!!!

以前にお手軽でかつ使いやすい半田ゴテを購入した際のレビューなどを参考にしていただけると幸いです。

https://mashimarodiy.com/jisaku_diy/hakko_handagote_presto/

それではここからは実際に作る作業に入っていきます。

「バイノーラルマイク」作り方編

それでは作り方をご説明していきます。今回はRCAケーブルや別途銅線などを使用していますが、イヤホンを改造して作る場合も作業は基本的に同じなので参考になるかと思います。

0. イヤホンで作る場合・・・解体してスピーカーユニットを外す。

イヤホンを改造して作る場合は、まず、イヤホンの音が出る部分の小さなスピーカーが見えるところまで解体して半田ゴテで半田を溶かしてスピーカーユニットを取り外していきます。

この際手先が器用な方はイヤホンのどこか適当な場所で切断してコードを取り出すことでこの「解体」の作業は省略することができます。

イヤホンの場合、LR右左あるわけですが、それぞれに2本の銅線が来ていると思います。そしてその導線の色はきっと「銅の色が2本と緑などの色が2本」来ていることと思います。基本的に銅色はマイナス(グランド)になっています。それだけを知っていればなんとかなるので「銅色(色が付いていない方)はマイナス」と覚えておいてください。

①マイクとコードをはんだ付けする。

最初にしてここが一番肝心なハンダ付けの作業です。

まずはどっちにどっちを接続するのかという極性の話をします。こういったカプセル型のエレクトリックコンデンサーマイクはプラグイン式でかつ、プラスマイナスの極性があります。この極性を間違えると一切使用できないので間違えないようにしましょう。

マイク側は(上)の様な極性になっています。基本的に周りの金属の部分はマイナスになっています。なのでそこに繋がっている様な線がある方が「マイナス」です。そしてそういった線が無いほうが「プラス」になります。したがってプラスはプラスの電極に接続するしかありませんが、マイナスは周りの金属の部分にはんだ付けしてもOKです。むしろそちらのほうがノイズが乗りにくそうな感じもします。まあ、そこら辺は臨機応変に考えてみてください。

それからケーブル側の極性に関してです。

先程、イヤホンの場合は「銅色がマイナス」という話をしました。そして私は今回、RCAケーブルで作るので一応RCAケーブルの極性に関してお話しておきます。RCAケーブルは端子側を見た場合、中央の突起が「プラス」。そして周囲のを囲っている部分が「マイナス」となっています。ちなみに(上)写真の様に一応、白は左の音声、赤は右の音声、ここにはありませんが黄色は映像の信号となっています。ASMRをお考えの場合はカメラの撮る方向などで変わることなので左右どちらかなのかはあまり考える必要はありません。

また、RCAの切断したケーブルはどうなっているのかというと

この様にシールドケーブルとなっています。中央の銅線が「プラス」。そして周りにまかるようにある銅線が「マイナス」になっています。

なので、考えることはこの、中央のプラスをマイクのプラスに、そして、周囲のマイナスをマイクのマイナスにハンダ付けするということのみです。

②もう完成です!!!

ハンダ付けが完了すれば完成です。後は録音などを実際に行ってみて音質をチェックしましょう。

実際に録音してみた。

こんな感じでプラグイン対応のマイク入力端子のあるカメラに接続して使ってみました。別にカメラではなく、オーディオインターフェースやPCMレコーダーでもOKです。

では、実際にこのマイクを使って録音した音声を聞いた感想ですが、、、いい感じのステレオ感でした!マイクを離すとまさにASMRのようなバイノーラルサウンドでした。音質自体も中々良いと思いました。少なくともカメラ内臓のマイクよりもクリアなサウンドで、iPhoneなどのマイクよりもいい感じに聞こえました。

しかし、問題点も発見しました、、それは「ノイズ」です。ただ、原因もわかっており、解決済みです。それではそんなノイズがあったのかというと、それは「電源のハムノイズ」です。発生源はPCとエアコンでした。エアコンの動作に連動して「ぶ~~~~んッ」というノイズと、PCに近づけるほどノイズが大きくなっている感じでした。ノイズが大きいため、オートゲインでの録音ではマイク感度が勝手に下がり、録音したい音が消える感じで、まともには使用できませんでした。

しかし、原因は私の部屋にある家電だと言うことがわかっていたのでそれらの電源を落とし、コンセントからプラグを引き抜くことでノイズが90%ほどなくなりました。

ノイズがない状態では先にお伝えした通り高音質で、高感度なマイクらしい録音ができました。

気軽にバイノーラル録音をするならこちら

作るのが難しい方、ノイズなどに悩みたくない方は以下のような製品を購入するとスムーズです。

iPhoneやiPadで録音・撮影したい

純正カメラアプリなど、iPhoneで録音する場合は現状このマイクしかありません。iPadやiPod touchでの録音も可能です。Lightning接続なのでiPhoneXでも使用可能です。

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単一指向性マイクで左右の独立感のあるステレオ感の強めなバイノーラルチックに録音が可能です。

GoProでバイノーラル録音がしたい

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すでにGoProを使用されている方はこちらのマイクが安価でおすすめです。ASMRなどの音フェチに限らず、バイクや車のツーリング動画やリアルな散歩の記録などを気軽に行えます。

まとめ

私の場合は環境音のバイノーラル録音の為に作りました。なので本来、映像は不要なので今後はPCMレコーダーなども購入していろいろ試したいと思います。
ASMRや音フェチ動画を作りたい方も一度自作して試してみるのもいいと感じました。

ブログもそうですが、動画などのコンテンツ作りは楽しくないと続きませんから、マイク作り自体を楽しんでまずはそこからスタートするのも悪く無いかもしれません。

無論、環境によっては左右されますが、知識のない人間が作ったマイクなどはノイズが乗りやすく、実用に耐えないかもしれません。なのでマイクづくりは成功しても満足の行く録音ができるとは限らないのです。ノイズ関連を考えたくない場合はそういったノイズ対策を考慮されている市販の製品を試すのも1つの手段ですね。

最後までご覧いただきありがとうございます。当記事がなにかの参考になれば幸いです。

追記:イヤホンからバイノーラルマイクを作ってみました!

イヤホンを改造してバイノーラルマイクを作ってみました。作り方とイヤホン、マイクの選び方などをご紹介いたします。

自作マイク2作目です。参考になれば幸いです。

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