[DIY]タッチアップペンを使用して、車のバンパーの深めなキズを直してみる。
今回はバンバーにできてしまったキズを、市販のタッチアップペン(刷毛塗りペイント)を使用してきれいに直してみましたので、やり方などご紹介していきたいと思います。
失敗した点や、その修正方法なども織り交ぜてお伝えしていければと考えていますのでよろしければ参考にしてみてください。
目次
【現状】ショック、、、下地むき出し!約10cmのキズがバンパーに、、、
「ん?、、、、なんか黒くないだろうか?」
「ガーン、、、完全に塗装が剥げてる、、、結構酷いな」
車の前バンパーの右角におよそ10cm程度のキズができていました。正直擦った覚えがありません。、、、右ハンドル車では左前バンパーは遠いので感覚がつかめずぶつけそうですが、右側って、、、なんだか白い粉もこびり付いているし、、、白い車に当て逃げされたのでは?、、、っと。推測はおいておいて、現状説明の続きですが。
上)写真のように黒く、バンパーの地がモロに見えている状態。塗装が完全に削れてしまったようです。周囲には白い粉が。白い粉は強い力で刷り込まれたのか完全にこびり付き、ザラザラとしています。
今回はこの割と重症なバンパーのキズをDIYで直して行きたいと思います。
今回使用するモノ
今回使用するもののご紹介です。今回は「塗装編」と「磨き・仕上げ編」の2つに分かれており、それぞれで使用するものを分けてご紹介いたします。
タッチアップペン塗装に必要なモノ
塗装に必要なもののご紹介です。必要なものは
- タッチアップペン(刷毛塗り塗料)
- 耐水ペーパー(耐水ヤスリ)#2000
- エタノール(シリコンオフ・脱脂)
- ウエス(キッチンペーパーで代用可能)
以上4点です。それぞれの選び方と、使用目的をご説明します。
タッチアップペン(塗料)
刷毛(ハケ)などで直接塗装面に塗り込むタイプの通す方法とその塗料のことです。
車の色と「全く同じ色」を選択しましょう。
「うちの車は黒だから黒なら何でも良いや~」ではダメなので注意しましょう。
メーカーのホームページや車の取扱説明書類に正式な色の名称と色番号のようのものが記載されているのでチェックしておきましょう。
また、ホームセンターやカー用品店のカー塗料コーナには(上)のような車種と年式から色番号を調べる事ができる冊子もあります。正式な色名がわかれば基本問題ないと思います。
今回はホンダのアラバスターシルバーメタリック(NH700M)を使用していきます。ホンダのグレイス(今回)やフィット、シャトル、ストリーム、オデッセイ、N-ONEなどで使用されているメタリック系のシルバーです。※年式によって異なるので、カラーNo.は必ず調べてくださいね。
耐水ペーパー(耐水ヤスリ)
水につけて使用する紙やすりです。今回は非常に柔らかい塗装面に使用するので目の細かめな2000番を使用します。(数字が大きい方が細かい)
3桁台のヤスリでは荒すぎるため今回は使用できません。2000番以上最悪でも1500番以上を用意することをオススメします。
エタノール(脱脂剤)
エタノールは消毒目的ではなく、洗浄と脱脂を目的として使用します。
脱脂を怠ると、せっかく塗った塗料も油で浮いて、剥がれてしまうことがあります。脱脂作業は念入りに行いましょう。
今回は消毒用エタノールを使用します。専用のシリコンオフ剤や無水エタノールでもOKです。
また、食器洗いの中性洗剤でも代用可能です。その場合泡が残らないようにしっかりと洗い流して、水気もしっかり乾燥させることに注意してください。
ウエス(キレイな布切れ。)
エタノールを付けての脱脂作業などに使用します。塗装の場合、油やその他汚れはNGなので新品のキレイな布やペーパーウエスを使用しましょう。
キッチンペーパーやティッシュペーパーでも代用可能です。
仕上げに使用するモノ
仕上げに必要なものです。「絶対に必要なもの」ではありませんが、今回の私のケースではこの磨き・仕上げ作業がないとキレイにはなりません。必ずではありませんが必要な可能性もあるので重ねてご確認いただければと思います。
磨き・仕上げに必要なものは
- コンパウンド
- 耐水ペーパー
- ウエス
の以上3点です。
コンパウンドについて、、、艶出しに使用します!
コンパウンドは塗装面を磨き上げるのに使用します。また、今回のキズは深く、擦った衝撃なのか白い粉がこびり付いています。その粉を耐水ヤスリで削り落として、その削った後を磨き上げるなどにも使用します。
耐水ペーパーとウエスに関しては(上)にて説明していますので省きます。
コンパウンドに関しては以前、ボディーの傷を消すために購入したものを使用します。コンパウンドの詳しい使い方に関しては、以前書いた記事にてご説明していますので、必要ならチェックしてみてください。
【やり方・手順】それでは実践!作業編です。
それでは実際にバンパーのキズを直していく作業を行っていきます。
作業① 塗装面を整える。(ザラザラを削り落とす。)
耐水ペーパー(#2000)を使用して塗装面を整えます。※耐水ペーパーは必ず濡らした状態で使用してください。
キズ周辺のザラザラを落としたり、塗装が剥げたところ、塗装がめくれ上がってるところなどを均します。
触った感じ「のぺ~」っとしていればOKです。「ザラッ!ガタガタ」っとしていればもう少しヤスってみましょう。
作業② タッチアップペンで塗装する。
先程、耐水ペーパーで擦ったところを乾燥させるとこの様になります。
内申「やば、、、最初よりかなり悪化している、、、!!!」と思っているのは内緒です。
大丈夫です。磨けばなんとかなりますから!、、、、っと、塗装を行っていきます。
タッチアップペンを黒く塗装が剥げているところに塗りました。
※今回は割と薄めに塗ってしまったのですが、屋根のあるガレージや数日雨が降らない天候の場合であれば、たれない程度の分厚目に塗っても良さそうに感じました。
乾燥時間は気温によりますが、24時間ほど乾燥させると良いでしょう。
作業③ 磨き・仕上げ作業
塗料を塗ってから1日程度放置して乾燥させたら、先程紹介したコンパウンドを使用して仕上げていきます。
今回使用するコンパウンドは3種類の細かさのものがセットになっている商品です。そのうち最も細いコンパウンド(のみ)を使用しました。
、、、、(優しく)ゴシゴシ、ゴシゴシ。
失敗した。失敗した。失敗した!!!
磨き(削り)過ぎた!、、、タッチアップした塗装が薄かったのか下地が見えてきてしまいました。
しかし、磨く前の、耐水ペーパーによるキズ周辺の艶のないところも、このコンパウンドにより艶を取り戻していることがわかるかと思います。
本来ここで(上)のように下地が見えてこなければ完成となります。
今回は少し磨きすぎてしまったようなので、もう1度塗り直していきます。
作業④ タッチアップペンで塗装する。(2回目)「脱脂→塗り」
先程までの「脱脂」→「塗装」→「磨き」を繰り返します。もっと塗りを繰り返したい場合は「脱脂→塗装」のみを繰り返して、最後に「磨き」を行います。
エタノールなどで脱脂して。塗って、コンパウンドで磨く、、、完成です。
キレイになりました。カメラの電池切れで画質が違って見にくいかもしれませんが下地は透けておらず(割と)きれいに仕上がりました。
これで作業は終了です。お疲れ様でした。
Before/After
Before(ビフォー)-修理前-
After(アフター)-修理前-
いかがでしょうか。最初はこんなに酷かったんです。きれいになったことが実感できて嬉しいです。
ただ、素人が行ったからなのか、近くで見ると若干のムラ感があり100%の修復にななっていないです。100%の完璧な修復をしたいという方は修理業者にお願いするのが良いかもしれません。
それでも個人的には満足の行く仕上がりにできました。引きで見ると殆どわからない状態です。
まとめ
バンパーの結構ガッツリめな傷でしたが、割とキレイに治ってよかったです。
コンパウンドやタッチアップペン(塗料)はかなり余っているので、また新しく傷ができてしまっても安心(?)です。
必要なものも少なく、作業も簡単で、危険性も一切ないので試しにダメ元で挑戦してみるのも良いかもしれません。達成感も結構あるので是非チャレンジしてみてください。