バイクのセンタースタンドの戻りが悪い。簡単な対処方法について。サイドスタンドにも応用可能。

戻りが悪いセンタースタンドを潤滑させて戻りを良くする方法。

スタンドを払っても垂れ下がったままで元の位置まで持ち上がらない。戻りの悪いセンタースタンドについて簡単な対処方法を紹介します。

ご自身の車両において応用しやすいよう、理由やコツなども解説致します。参考になれば幸いです。

ちなみにサイドスタンドでも応用できるのでサイドスタンドの戻りが悪い際にもご活用いただければと思います。

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ゆら~ん。ぽよ~ん。バシッと上がらないサイドスタンド・・・困ったな。

オートバイのセンタースタンドはバイクを前に出すと、スプリングの縮みによって持ち上がった状態になり、そのまま保持され、自然に垂れ下がってくることはありません。

ですが現状はスタンドを払っても垂れ下がったままで、持ち上がらず戻りが悪い状態。走行中にも若干ゆらゆらする感じがしてかなり危険です。

ということで以前より気になっていたので対処していきます。

対処法は2つある。

センタースタンドが戻りが悪い場合における対処法は大きく分けて二つあります。(原因よって対処法が変わります。)

まず一つは分解せず「オイルをさすなどをして動きを良くすること」です。
センタースタンドの可動部分にオイルをさすことでスタンドとスタンドが固定されている場所の摩擦を減らしスタンドが元のいつでも取りやすくするということです。元々はおそらくオイルではなくグリースにより潤滑されているはずですが、ドロっと粘度の高いグリスを外側から補充することは難しいので、代わりにオイルを摩擦のある隙間に流し込み簡易処置します。

状態・問題の発生原因として、グリス切れをしている場合に有効な対処法となります。(スタンドスプリングはまだ使用可能で交換が必要ない状態)

ちなみに今回はこちらの方法で改善しました。

もう一つの方法は「分解をしてグリスアップを行い加えてスプリングを新品に交換する」という方法です。※スプリングが伸びてしまい戻る力が弱くなった場合。

こちらはバイク本体をジャッキアップし分解、また、交換部品として新品のスプリングを用意する必要性があるため大掛かりですし最終手段となります。

ただしそれでも、治らない可能性もあります。例えばセンタースタンドの軸や軸受が歪んでいる場合はスプリングを交換したところであまり改善しない可能性もあります。考えづらいですがスタンド本体が歪んでいるという最悪のケースもないとはいえませんね。

また、逆にスプリングを交換しなくてもセンタースタンドの軸をグリスアップ(潤滑グリースを塗り直す)するだけで改善される可能性もあります。

簡単な対処法から順に試すのがおすすめ。

いずれにしてもまずは分解せず外側から出来る改善方法としてオイルをさすなどをしてみて、それでも改善しなければ分解をしてグリスアップをする、さらにそれでも治らない場合はスプリングを新品へ交換するといった具合に、手間がかからない方法から順に試していくと良いでしょう。

対処法「高性能オイルで潤滑させる。」

今回はセンタースタンドの戻りが悪い対処法として最初に高性能オイルによって潤滑性を上げるという方法を試してみました。今回使用したのは高性能潤滑剤ラスペネです。

ワコーズ RP-L ラスぺネ 無臭性浸透潤滑剤 A120 420ml A120 [HTRC3]

一応こちらを選んだのには理由があって、水置換性を有しているため、雨天時バイクの水はねなどで水分にさらされても潤滑性能をある程度維持できる点が今回の用途に良さそうだと思いました。
あとは恐らく元々グリスアップ(初期状態で内部にグリスが塗られている)されている部分であると思われますし、加えて少し奥まっている部分で、隙間から少し射す程度しかできないので、良く浸透してくれる潤滑剤が良かったというのもこちらを選んだ理由になります。

価格が少し高いですが固着したネジの緩めなどにも使用できるので、いざという時にもあったら便利と思い買ってみました。

折りたたみ式の細いノズルもあるので作業もしやすそうです。

潤滑剤をさすところについて。

オイルをさすところについてご紹介します。一応バイクのモデルによって異なると思うので参考にして、ご自身の車両と見比べてみて各自ご判断ください。
ちなみに私の車両はホンダのベンリィというスクーターになります。

オイルを差して効果がありそうな場所は、基本的に摩擦が発生する箇所です。

摩擦箇所の殆どは内側の部分なわけですので、隙間を見つけ内部に流し込むような感じになります。

具体的には写真で言うところの丸で囲った部分が該当します。(スプリングの付け根もスレが発生するのでオイルをかけると良いかも。)

オイルを吹き付けるというよりは隙間から内部に流し込むのようなイメージで作業します。

結果・・・スパッと戻るようになりました。

オイルを差してスタンド何度か稼働させると、オイルが浸透し馴染んだのか結構スタンドの戻りが良くなりました。

スタンドを上げるとスッと定位置に戻ってくれるようになりました。と言ってもそれでも若干スプリングが弱いような、抵抗感が残っている印象があり、新品時のような戻りの良さはないですね・・・ですが通常利用に支障がない程度には戻ったのでよかったです。

またラスペネの耐久性・持続性はそこそこあり、オイルをさしてから2ヶ月程度使用していますが、今でもスタンドの戻りは許容範囲内で問題ありません。

ワコーズ RP-L ラスぺネ 無臭性浸透潤滑剤 A120 420ml A120 [HTRC3]

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