可愛くてキレイめなデザインと開放感のあるつけ心地が魅力。
カナル型イヤホンが人気を集めているようですが、私はiPhoneなどで付属しているタイプのインナーイヤー型が好きで、軽やかなつけ心地が快適で、装着していることを意識させないところが気に入っております。外部の雑音に弱いという欠点はありますが、屋外で使用する際は逆に安心感にも繋がるのでメリットにも思えます。
この記事を観ている方には「カナル型を使っているけれど、インナーイヤー型ってどうなの?」、「カナル型の密閉感が苦手で、何か良いインナーイヤー型はないかな。」などなど、インナーイヤー型イヤホンを求めている方が居るのではないかと思います。
しかし、カナル型の方が人気があるようで安く高音質なコスパの良い製品もカナル型がメインのようです。インナーイヤー型で音質にこだわると1万円位上の製品が中心で、1万円あればもう少し支払ってAppleのAirPodsを購入したいところです。※私の場合
そこでたまたま「インナーイヤー」でAmazonで検索していたところこちらの「PHILIPS SHE3010」を発見しました。
今回はそのPHILIPS SHE3010のカラーバリエーションの中のカラー名「ティール(鴨の羽色)」を購入しました。わかりにくいカラー名ですが、一般的な色名で言えば「ティファニーブルー」でしょうなね。
それでは開封とともに音質を軽くレビューしたいと思います。
商品の開封・スペック
家電量販店の網棚にずらりとぶら下がっていそうなよくあるパッケージです。高級イヤホンではありませんのでこのパッケージでOKですね。
因みに今回購入したカラーはティールで型番は「SHE3010TL」になります。最後の「TL」がティール、色を示しています。
「EXTRA BASS」エクストラベースと表記されています。音質に関しては後で述べますが、低音は強くありませんでした。
裏にはスペックや保証内容、国内代理店の連絡先などが記載されています。保証は購入後12ヶ月間と記載されていました。
スペックはコードの長さとプラグに関する記載のみで、インピーダンスなどは見つけることができませんでした。画像の通りコード長は1.2メートル、プラグは3.5ミリの3極ステレオミニプラグになっています。
開封の捗る切り取り線や入り込まれたような開口は無く、開けにくかったです。購入し開封されるときは怪我をしないように気を付けてください。
これで開封完了です。
改めてスペックを紹介すると、
- ステレオ
- コード長:1.2メートル
- プラグ:3.5ミリステレオミニプラグ(3極)
といったモノです。
かわいい!!!じっくり観てみる。
はい。アポロ(チョコ)感を受けます。至高です。
左(L)右(R)を示す刻印があります。触って左右を判別することは難しいです。指先で左右が分かるようにヘッドホンなどによくある、ポッチがないので、「(見ないで)点がある、、はい。この点が左耳ね~」といったようなことが難しいかもしれません。インナーイヤーで左右が同じ様な作りなので正直ポッチは欲しかったです。
プラグはL型でPHILIPSの刻印があります。コードも柔らかく、ビニールやゴムというよりはウレタンの様な感触がします。
このイヤホンのはソニーなどのイヤホンによくある「μ」ではなく、「Y」で左右ドライバへ分岐するタイプのケーブルになっています。解りやすく説明するとiPhoneのイヤホンのように胸の前で左右に分かれるという感じです。
分岐点には型番が凸状に記されています。
プラグは金メッキではありませんでした。恐らく通常のニッケルメッキだと思います。
バスレフポートと言うんでしょうか。イヤホン下に穴があります。穴は分かるのですが画像の穴の上のくぼみが少し気になりました。
きれいですね。デザインはAppleのAirPodsとは違うベクトルですが美しく、比較的凝った装飾も質感向上に貢献していて、千円台の製品としては素晴らしいと思いました。
「PHILIPS SHE3010」の音質と「Apple EarPods」との比較
まずは肝心な「PHILIPS SHE3010」の音質に関して。
音質ですが、良くも悪くもない感じです。先程の開封編にてパッケージに「EXTRA BASS」とありましたが、通常では低音は少ないように感じました。強いて言えばある程度大きな音で音楽を聞いてみるとたしかに迫力のある低音が聞こえるので大音量で「低音ブースト」という感じでしょうか。ただ、聞こえる音の種類は多くて、音が明らかに安っぽく貧弱になるということはないかと思います。しかし、もちろん1万円クラスのカナル型と比較すると、全体的に貧弱な音で、音楽の煌めき感?艶感?生音感?が物足りないという印象は受けました。要するにある程度の音の解像感はあるけれど極めて高いかと言われればそれほどではない。といった感じの高音質です。
ではいわゆる「ドンシャリサウンド」かと問われれば私は違うと思いました。確かにシャリシャリしていますが、ドンが少ないです。もう一度音質を言葉にするならば、「中低音域を強調しないフラットサウンドな比較的高解像サウンドの出るインナーイヤー型リスニングイヤホン」といった様な感じです。
イヤホンでは初めての「L型プラグ」だった。
個人的に「Apple EarPods」が好きであると言うこともあり、L型プラグは初めてですが問題にはなりませんでした。最初は少し違和感を感じどっち側にコードを出そうかくるくると回しては迷っていましたが、すぐに違和感は消えて「どっちでも良いや、、、、笑」といった勘定になりました。まあ、個人的感想ですが、デザイン的にはストレート?I型?というか「Apple EarPods」のように真っ直ぐなプラグコードが良かったなとは思っています。
「PHILIPS SHE3010」と大好きな「Apple EarPods」を比較
今回購入した「PHILIPS SHE3010」と個人的に大好きな「Apple EarPods」を比較していきます。装着感などの参考になればと思います。
サイズ、装着感に関して。
まず、サイズに関してですが、若干「PHILIPS SHE3010」の方が大きい感じになっています。耳の中に入る部分の厚み自体は薄いですが、実際に装着すると「あ、ちょっとおっきいな。」と感じました。入らないことはないと思います。それとラバーになっているので脱落防止効果は高いのでアクティブスポーツでガシガシ使うよという方には良いと思います。
この可愛いデザインからして女性の方にもおすすめですが、ただ、やはり少し大きいので、耳の小ささに自身のある方の耳にはハマらない可能性が高いです。
次に重量に関して。
まずはドライバー・スピーカーユニットの部分です。
「PHILIPS SHE3010」は片耳で約3グラム。
対して「Apple EarPods」は、、、約3グラム、、同じですね。
そして全体重量です。
「PHILIPS SHE3010」は12グラム。
「Apple EarPods」は12グラム、、、こちらも同じですね。12グラムが理想的重量なのでしょうか。
「Apple EarPods」は1.1メートルなので10センチ短いのですがハンズフリーマイクや音量スイッチなどのコントローラーが付いていて12グラムと同じ重さだったのは驚きでした。コードが比較して細いのが軽さの理由ですかね。
◯「PHILIPS SHE3010」と「Apple EarPods」の音質を比較すると。
音質は「Apple EarPods」の方が全体的に一枚上手といった印象です。音のキャラクターが違っているので単純に比較は出来ませんが。「Apple EarPods」から低音を抜いたような感じの音色です。なので濃厚さがないと言うか、でも、そのかわり高温域がよく聞こえて、ウィンドチャイムの「シャラララ~☆」など、きらびやかな音は鮮明に聞こえるので好みの問題になります。本当「PHILIPS SHE3010」は装着感も音色も「軽やか」なんですよね。
比較番外編(アップル純正第3世代のイヤホン)
正式名称は不明ですが、アップル純正の第3世代のイヤホンと比較してみます。
iPod touchの第4世代に付属していたイヤホンです。
サイズは「Apple EarPods」との比較と同じく「PHILIPS SHE3010」の方が一回り大きい感じです。
重量は11グラムで1グラム軽い感じですね。iPod touch付属なのでリモコン部がないのでiPhone付属の「Apple EarPods」より軽く仕上がっているようです。
「PHILIPS SHE3010」と「アップル第3世代のイヤホン」の音質比較
正直音質は断然今回購入した「PHILIPS SHE3010」の方が良いです。聞こえる音の数が段違いですね。アップル第3世代のイヤホンがこんなに音質悪かったんだ。と思ってしまうほどでした。それと同時に「Apple EarPods」での音質の進化もすごいな。とも感じました。
アップル第3世代のイヤホンを使用している方は市販の1000円以上くらいのイヤホンであればどの製品でも音質向上を体感できるのだろうと思います。「アップル第3世代のイヤホン」との音質比較は格段に「PHILIPS SHE3010」の方が良いということで特に語るべきことはないかと思います。 比較番外編ー終ー
最後に
カナル型とは違いインナーイヤー型イヤホンは寝っ転がって、片耳が枕に触れている状態でも比較的スムーズに音楽を楽しめるなど、様々な魅力のあるイヤホンです。今回購入してレビューした「PHILIPS SHE3010」はそういった使い方でも問題はなく、価格も手頃で不慮の断線で壊れてしまっても買い直したい。そう思える製品でした。インナーイヤー型ということもあり恐らくあまり売れていないのでしょう、いつまで販売が続けられるか不安ではありますが是非末永く販売を続けてほしいと思いました。