「Sculpt Comfort Mouse (スカルプト コンフォート マウス)」の長期使用レビュー
Sculpt Comfort Mouse (スカルプト コンフォート マウス)はMicrosoft社が作ったマウスでその名の通り快適性(コンフォート)を求めた形状をしているマウスになります。快適なのは形によるものが全てではなく、重さや副ボタンの数なども快適な操作に関わってきます。ではこの見るからにボタンが少なくシンプルないわゆる「普通」な形をしたこのマウスは本当に他のマウスと比べ快適なのかを当記事でレビューしていきたいと思います。
Sculpt Comfort Mouse (スカルプト コンフォート マウス)の仕様
型番:H3S-00017
サイズ:全長110.8mm,全幅68.5mm
重量:138g(実測※単3型エネループ2本を含む)
補助入力ボタン:ホイール左右チルト,側面物理ボタン,側面ボタン内蔵タッチセンサー(物理ボタン2個に相当)
ボタン数:8ボタン(タッチセンサーもボタン数に換算)
接続方式:Bluetooth 3.0
対応OS:Windows 10/8.1/8, Windows RT 8.1/8, Mac OS 10.10+, Android 4.4+
以上が主な仕様です。サイズは一般的なマウスよりやや薄いく長い感じです。bluetoothはマルチデバイスへのペアリングには非対応で複数のデバイス間でのマウスの共有にはその都度ペアリングし直す必要があります。ボタン数は8ボタンで、同価格帯のマウスは7ボタンが目立ちますのでなかなか充実していると思います。ただし、タッチセンサーによるジェスチャー(上下方向になぞる2通り)を含まない純粋な物理ボタンの数は6ボタンなので注意が必要です。マウス左側側面には青地に白いWindowsマークが付いた「タッチセンサ内蔵ボタン」があり、そのボタンを上下にスワイプすることでブラウザの戻る進むなどショートカットとして使用することができます。また、そのボタンは押し込みにより反応する物理ボタンにもなっているので押し込んでデスクトップを表示するなどこちらもショートカットキーとして使用することができます。重量に関しては単3型電池を2本使用するので重たく、親指と小指でのツマミ操作は少し厳しいと思います。薬指を加えた3本でつまむ分には問題ない重量でした。
初めてのBluetoothマウス、、、遅延に関して。
私はこれまで「有線(USB)」か「無線(レシーバー付き)」のマウスしか使ったことがなく、bluetoothってどうなんだろう。遅延や接続の失敗などでまともに使えないと困っちゃうな。なんてbluetoothにはあまり好印象を持っていませんでした。※以前bluetoothヘッドセットを電車で使用していて、音声(留守電聞こうとしてました。)が最大音量でタレ流れた事がありトラウマ。
しかし、このマウスで言えば遅延はないです。なので1度ペアリングしてしまえばWindowsの起動時のログイン画面から普通に使用することができます。
そうですbluetooth接続のマウスとしては普通に使用できます。確かに遅延はありません。しかし、接続待ちのような多少の待ち時間はありました。
bluetoothマウス特有に感じますが、数分放置しているとなにやら省電力な待機モードに突入するらしく、そのごマウス操作をすると体感で3秒程度復帰待の待ち時間があります。
また極めて稀に(恐らく)待機モードからの復帰に失敗する事があり、これまでに5回ほど経験しました。その場合マウス底面にある電源スイッチを一度オフにし、それからオンにすることで復帰します。復帰失敗から復帰までの消費時間は6秒程度でした。
私にとってはコレが初めてのbluetoothマウスです。やはり無線は良いですね。それにレシーバーなどでUSBを専有しないのでそういった面でも快適です。
電池の持ちに関して、、、4ヶ月使えました。
Sculpt Comfort Mouse (スカルプト コンフォート マウス)は単3型電池を2本使用します。電池に関してはアルカリなどの乾電池でもエネループなどの充電式電池でも使用できます。2本電池が入った状態でないと使用できません。※以前に1本電池がない状態でも正常に使用できる製品もありました。
電池の持ちは使用環境で大幅に異なりますが私の使用環境では「4ヶ月」使用できました。私の環境はだいたい平日1日3時間以上、休日6時間程度、主にネットサーフィンとマルチメディア鑑賞を行っていました。使用している電池は単3型エネループで充電式の電池です。
電池が「4ヶ月」持ったのは意外で、1週間位で切れると思っていました。
ただ、繰り返しですが電池持ちに関しては環境で大きく異なってくるので明言はできないのですが、あえて言うなら恐らくですが「どんな環境でも1ヶ月程度持つ」という感じだと思います。
電池持ちに関しては毎日電池を交換するなど煩わしいと感じることは確実に無いと思うので良好と感じます。
操作感・快適性に関して、、、スワイプ操作に慣れれば良好。
先程の「初めてのBluetoothマウス」の写真と同じですみません。
肝心の操作性・快適性に関してですが、良好です。個人的には最高です。
何が「最高」だったのかというと「安心感」が最高です。安心感と言うのはメーカーがマイクロソフトだからということではなく、「壊れる心配が少ない」というところです。
このマウスはブラウザの戻る進むなどを行う際にタッチセンサーを使っています。タッチセンサーは物理ではなく電気的に反応するため、消耗により壊れるなどの心配が比較的少ないと思っています。ボタンが多いマウスは快適なのですが、ボタンの数だけ壊れる箇所があるので故障する確率が高くなってしまいます。その点このマウスは物理ボタンは6ボタンで非物理ボタン(タッチセンサー)が2つで、物理ボタンは6なので標準的な3,5ボタンマウス同等の信頼感があります。
握り心地というか掴み心地も至って良好で、この様なうねり等のないシンプルなデザインのマウスとしては高く評価の出来るコンフォート性能だと思います。
タッチセンサーでのスワイプ操作ですが、こちらは慣れが必要です。スワイプなので親指を上下に動かす必要があります。ボタンの押し込み動作と比較するとより多くの指の動きが必要なので掴み方やスワイプの作動感度など、操作全般に慣れが必要と感じました。ただ、ポタンなどを指に力を入れ押し込む必要がないのでその点楽かもしれません。
タッチセンサー上でスワイプによる操作を行うとアンサーバックのように内蔵のバイブが作動し短く「ブー」と振動します。これによりボタンを押したときの「カチッ!」を代用している様になっています。振動は非常に細かく、バイブによる音も小さいので耳には届きますが不快感はないと思います。
私は小さいマウスパットを使用しているのでツマミ操作は常用しています。なので重量は特に気になっていました。結論としては電池を2本使用するため少し重たく感じますが、慣れてしまえば親指、小指、薬指の3本指でつまんで持ち上げることは苦になりませんでした。形状的にも持ち上げる際に引っかかる場所の素材的にもツマミ操作に最適な設計になっており快適です。無論、大きなマウスパットで振りでの操作も快適です。
やはりと言うかやっぱり重さは疲れの原因にはなっているようで長時間マウスでツマミ操作のようなことを繰り返していると指や腕の外側の筋肉が少し痛くなってきます。とっかえひっかえで比較してませんが有線の軽量なマウスと比べると確実に持ち上げる際多くの体力を使うようです。
因みに、トラッキングセンサーのBlueLEDですが、ガラス面では使用できませんでした。私のテーブルの透明なガラスではセンサーがほとんど読み取らずまともに操作することはできませんでした。私はマウスパットを使用しているので問題ありませんでしたがガラス製の机直で使用したい方は不可だと思います。ガラス面での操作はやはりレーザー式マウスか廃れたボールの入っている物理トラッキングマウスしか選択肢はありませんね。
ソフト面での快適性
沢山のショートカットボタンを内蔵していますのでそのボタン・スワイプにどの様な操作を割り当てるのか設定することができます。「Microsoft マウス キーボード センター」をインストールすることで詳細な設定が可能です。
設定はどのマウスでもえるWindowsの設定画面での各種設定と、その画面から「その他のマウスオプション」へ進み、「Microsoft マウス キーボード センター」を起動で詳細なショートカットの設定が行えます。
直感的なインターフェースでパソコン初心者の方でもスムーズに設定を行えそうです。
ソフトは「Microsoft|Sculpt Comfort Mouse (スカルプト コンフォート マウス) – ダウンロード」より入手することができます。
総評・感想
非常に満足度の高いそしてモダンなマウスだと体感しました。スマホみたいにスワイプで操作するのは新鮮で戸惑いつつも「すごいなー」と思ってしまいました。タッチ操作でスワイプしたときに震えるのも「これバイブ入ってるの???」と感動しました。なにかロマンを感じます。強いて言えば機能がモダンなので「色」も黒一色ではなくモダンな「白」や「ベージュ」、「シルバー」など明るいカラーリングもあったら買い直してしまうくらい欲しいです。それからマルチペアリングにも対応していれば最高ですね。
電池2本で重たかったりガラス面では使えなかったり100%完璧で誰にでも最適であるとは言えませんが私は気に入って毎日使用しています。
コメント
2024.2ですが、終売でしょうか、9800円にもなっています。
予備も買って合計2台ですが、もっと買っておけばよかった。
物理的計上が「被せ持ち(包み込み持ち)」に超好感触!
さらにひとつのボタンに3つの機能!
Excel使用かつWebブラウザ使用などの併用にとても便利。
Edgeには[Windows旗]に戻る・[ホイールボタン]に進むを、
Excelでは[Windows旗]にEsc・[ホイールボタン]にEnterを割り当てています。
バック的な要素・フォワード的要素にそろえる感じ。
(上スワイプにCtrl+C・下スワイプにCtrl+Vを割り当て)
隣り合っているよりも、明確に離れたボタンで、使い分けでるボタンのマウスって
そんなにないし。
要望としては、
1.[旗]の奥(自分よりではない押しづらい位置のほう)にもう一つ押し込むボタンがあれば、Ctrl+Zを割り付けたい。
2.左右チルトにも割りつけたい。
3.左右チルトが固いので柔らかくして欲しい。吹っ飛びます(一気にスクロールしてしまう)。
3.さらに長く伸ばしてでも、ホイールの位置を奥に少しズラして欲しい。
入手しづらいとなると逆に・より愛着が湧いてしまいませんか!^_^?