「Seagate Barracuda 6TB ST6000DM003」を購入!組み込みから動作速度までを紹介します!!
今回、大容量で比較的安価なHDD「Seagate BarraCuda 6TB(ST6000DM003)」を購入したのでレビューします。
スペック(仕様)の紹介(この仕様が重要?)と実際のパフォーマンスを他のHDDと比較しながらご紹介致します。
目次
シーゲートのベーシックモデル!「BarraCudaシリーズ」の3.5インチ6TBモデル!
今回購入したのはシーゲート社の「BarraCuda(バラクーダ)」という一番ベーシックなシリーズ。その中でもデスクトップPC向けのサイズ「3.5インチ」で容量は「6TB」のものを購入しました。
他社製ハードディスクドライブより1,2割ほど安価で「とにかく安い」です。私は日立やWDのHDDが好きなのですが、本体に貼られたラベル?シールのデザインがかっこよかった(笑)ので今回はSeagateにしてみました。
スペック・仕様
メーカー:Seagate
ブランド:BarraCudaシリーズ
型番:ST6000DM003
容量:6TB(6000GB)
回転数:5400RPM
キャッシュ:256MB
サイズ:3.5インチ
インターフェース:SATA 6GB/s(SATA3)
はじめに注意点から、、、このHDDは「SMR(瓦書き方式)」となってます。その特性について。
このHDDは「SMR(瓦書き方式)」という技術を使っています。この「SMR(瓦書き方式)」により従来のHDDよりも”高密度”に情報を記録することができます。
しかしながら「SMR(瓦書き方式)」には「読み書き、特にランダムな書き込みの速度が遅い」という欠点があります。
その欠点を補うために「キャッシュ(凄く小さなSSDみたいなモノ)」が通常のHDD(32MB程度)よりも「256MB」と数倍多く積んでいるので体感としては「最新のHDDより少し遅い」程度です。(※実際の速度などは後ほど比較します!)
しかし「毎日データを読み書きするから少しでも早いほうがいい!」という方にはおすすめできません。
バックアップ用途であれば安価なのでおすすめです。実際に速度も遅いと感じることはなかったので、今は「SMR(瓦書き方式)」ということは特に気になりません。
参考:“10TB時代”に向けた最新HDD技術「SMR」のポイントを
Seagateに聞いてみた – AKIBA PC Hotline!
少しでも早く、という方は以下の他社製HDDがいいと思います。
開封&7年前(2011年製)の同じくBarraCudaと比較
今回はAmazonで購入しました。パッケージは「茶色のダンボール」でした。家電量販店では綺麗?な化粧箱に入って販売されています。このダンボール箱そのものが保証書になっているので保証を受けたい方は捨てないほうがいいですね。
ちなみに、上)写真の梱包「ピンクのプチプチ」はただのエアキャップですがその内側の「透き通った銀色のビニール(プラスチック)袋」は「静電気防止・帯電防止」加工がされている「電子部品・精密機器向けな袋」になっています。(※理由は静電気で”バチッ”となると電子部品が壊れてしまう可能性があるため。)
SDカードやUSBメモリー、PCパーツなどを保管する際にこの袋に入れると故障防止になります。アルミホイルで包んでも同様の効果は得られますが、中が見えないですからね。なのでこの袋は何かと使える?ので捨てないでとっておくことをオススメしておきたいですね!
じっくり見てみよう、、、
黒く塗装されたアルミのボディーとステンレス?のパネル。。。カッコいいですね。
2011年の同じくBarraCudaと見比べてみる。
「(←左)が古いHDD(2011年に購入)」で「(右→)が今回購入したHDD(2018年購入)」です。7年前のモデルということになります。ちなみに購入金額は”ほぼ同じ”です。しかし容量は7年前の物は「2TB」に対し今回のは「6TB」。同じ値段で3倍の容量ですので明らかに「安くなった」と感じます。※ちなみに7年前の同じくSeagate社製HDD(←)ですがまだまだ使えています!
一見凄く似ていますが見れば見るほどに違いが見えてきますね。「シールの形状」は全く同じなようです。しかしそれ以外は同じ形状のものは無いですね。ネジの位置なんかも全く違っています。メーカーロゴも違ってますね。
裏面です。同じく(←左)が旧型。(右→)が今回購入したものです。
基盤が小さくなっていますね。見えませんが基盤に乗っかっている部品も小型化している気がします。黒い部分の立体形状も違いますね。
それではパソコンに積み込みます。
PCへの組み込み作業は大まかに「分解・積み込み・接続編」の物理的作業と「起動・初期化・セットアップ編」ソフト的作業の2つに別れます。
物理的作業:分解してHDDをPCの中に入れる!
PCの蓋を開けて、、、、
所定の位置にHDDをネジ止めして行き、、、
戻して電源から生えた「SATA電源」とマザーボードとの「SATAケーブル」を接続して、、、、完成です。
ちなみに、固定に必要なネジ類はPCケースや外付けHDDケースなどに付属してきます。ドライブ取り付けネジを失くしてしまった場合はネジ単体をPCショップやAmazonなどで購入できます。
上記はインチネジです。3.5インチサイズのHDDはインチネジ(No.6、♯6)を採用しています。今回は3.5インチのHDDですのでインチネジになります。
2.5インチHDD・SSDはミリネジ(M3※3ミリの太さという意味)を使用しているので間違わないように注意しましょう。
↓2.5インチHDD・SSD用ネジ(M3)
ソフト的作業:PCを起動しHDDの初期化しWindowsに認識させる。
新品のHDDを購入した場合(外付けのHDDとして売られているものは除く)、この作業は必ず行います。この作業が一番とっつきにくいと個人的には感じます、、、なので初めての方でもわかりやすいようしっかりと説明したいと思います。
前確認:新しく載せたHDDが正しく認識しているかを確認しておく。
まずは、新たに載せたHDDが機械的につながっているかを確認します。確認方法は「田Windowsマーク」で右クリックし、出てきたメニューの「デバイスマネージャー」をクリック。
「デバイスマネージャー」のディスクドライブに該当のHDD(型番)があれば一応問題ありません。※三角!マークなどが付いていれば問題有りです、、、PCの再起動やHDD付け直しをしてみてください。
次に、、、HDDをセットアップ(初期化)していく。
新しく載せたHDDが正しく認識されていることが確認できたところで、次に新しいHDDのセットアップ・初期化をしていきます。
まずは「田Windowsマーク」で右クリック。出てきたメニューの「ディスクの管理」をクリックします。
「ディスクの管理」を開くと「ディスクの初期化」というウィンドウが勝手に出てくると思います。今回は6TBの大容量HDDの為、パーティションスタイルは「GPT」を選択し、「OK」をクリック。
「MBR」と「GPT」パーティションスタイルについて。特徴と選び方。
パーティションスタイルは「MBR(マスターブートレコード)」と「GPT(GUID パーティションテーブル)」があります。
「MBR」は従来からある型式で注意点はディスク(HDDなど)容量が「2TB」までという点です。
「GPT」はWindows 7以降(7はOK。XPは無理)のOSで使用できます。容量は規格上の上限はありますが「数十億テラバイト」という途方もないほどの大容量に対応しています。
今回は「6TB」で「MBR」では4TB損します。なので「GPT」にしました。
ここで悩む方もいらっしゃるかもしれませんが、古いOSで使わないのであれば「GPT(GUID パーティションテーブル)」をオススメします。
すると先程は「初期化されて…」と表示されていたところが「オフライン」となります。
そしたら次、ディスクのボリュームを割り当てていきます。(パーティション)
「未割り当て」と書かれた所で右クリックし、「新しいシンプルボリューム」をクリック。
「新しいシンプルボリューム ウィザード」が立ち上がりますので、「次へ」をクリックし進めていきます。
ボリュームサイズの指定では特にこだわらない方は「最大ディスク領域」と同じ数値を「シンプルボリュームサイズ」に入力します。入力したら「次へ」をクリック。
パーティションについて軽く説明
ここで少ない数値を入力すると「未割り当て」の部分が残りますので同じく割り当てていくことでいわゆる「パーティション分割・区切る」事ができます。
OSの入っていない「データ置き場専用」であればパーティション分割のメリットは特に無いかと思います。
また、再度パーティション(割当)の変更はできますので安心してください。※データは削除されます。
次は「ドライブ文字またはパスの割り当て」です。コレはマイコンピューターなどで見える「〇〇○(C)」の「(C)」の部分です。データを保存するならデータ(Data)の「D」がおすすめです。なんでもOKですが強いて言えば「D~Z」がおすすめです。※いつでも何度でも変更できます。
決まったら「次へ」をクリック。
「パーティションのフォーマット」を行います。PCに内蔵したHDDの場合ファイルシステムは「NTFS」が無難です。ボリュームラベルはいつでも何度でも変更することができます。
外付けHDDケースに入れて使用するの場合で「Mac」でも使用するなら「NTFS」ではなく「exFAT」がおすすめです。
パパっと入力できたら「次へ」をクリックし最終確認です。
最後にここまでに設定してきた内容を確認できます。内容に間違いがないことが確認できたら「次へ」をクリックします。これでディスクの初期化作業は完了し、使えるようになります。
(上)このように設定通り(今回の場合は)ボリューム名は「ボリューム」。ドライブ文字は「S」になっています。
後はバシバシ使用していけます。お疲れ様でした。
ベンチマーク・読み書き速度~「SMR(瓦書き方式)」と従来型を比較~
今回購入したHDD「Seagate Barracuda 6TB ST6000DM003」は「SMR(瓦書き方式)」ということで速度が若干遅い(らしい)です。どれほど遅いのか気になりますよね。
なので今回の「SMR(瓦書き方式)」のHDDと従来のHDD(WD Blue 3TB)とをベンチマークソフトで比較してどのくらい速度が遅いのかを見てみたいと思います。
今回購入したHDD「Seagate Barracuda 6TB ST6000DM003」のベンチマーク結果。&比較。
CrystalDiscMark6を使用しました。テスト内容は読み書き容量を「8GiB」、回数を「5回」に設定しています。見方としては一番上の数値「Seq」が大きなデータの読み書きでそれ以外は多数の小さなデータの読み書きだと考えて貰えればと思います。
従来の方式である「WD Blue 3TB」との比較。
それでは比較です。従来のHDDの読書速度を測ってみます。※時間がかかるので「8GiB→100MiB」へ変更。
↓手持ちの「Western Digital社 WD Blue 3TB」
、、、、ベンチマーク結果としては遅いとされる「SMR(瓦書き方式)」のHDD「Seagate Barracuda 6TB ST6000DM003」のほうが”速い”という結果となりました。
※手持ちのHDDは空き容量が殆どありません。それが遅い結果かもしれません。が、通常のHDDであれば概ねこんな感じの数値になるはずです。
ベンチマークでは寧ろ速いという結果だけど、体感速度はやはり若干もたつく印象。
ベンチマークでは明らかに劣っている結果にはなりませんでした。それどころか今回の環境では寧ろ速いという結果となってしまいました。しかしながら実際に動画データや写真データなどを移動させていると若干の「モタツキ」を感じました。※大きなデータをコピーすると1つのファイルの転送中にスピードが上がる→下がる→上がる→下がる、、、を繰り返す感じでした。
とはいえ、稀にモタツキを感じる程度で、全体的に遅いという印象は受けませんでした。最新の他社HDDと比較しても、数値を見ても明らかに遅いということはなさそうです。個人的には満足のスピードです。
最後に、、、
「SMR(瓦書き方式)」のHDD「Seagate Barracuda 6TB ST6000DM003」を購入し、取り付けからベンチマークまで行いました。
「SMR(瓦書き方式)」といえどそこまで遅いわけではなく、満足の行く速度が出ていて安心できました。
ただし、従来の方式の方が体感的には速いので、どちらを選ぶかはその時の価格と、お財布と相談して考えてみてください。