怪しすぎるリファラースパムを「設定1回」で永久に排除する方法を紹介します!
サイトのアクセス解析を眺めていると、、「あれ?なんかバズってる?」と急激にアクセス数が上がることがあります。もちろん本当にバズっていることもあります。しかし、よく見るとそれは「アクセス」ではなく「参照」の場合があります。そして、「参照」の中にはアクセス解析の定番「Google Analytics」に意図的にデータを送信することで行われる「リファラースパム」の可能性があります。
そして、以前の記事では「リファラースパム」とは何なのか。どんな目的を持っているのか。そして、基本的な対処法をご紹介いたしました。
私もご紹介した対処法を行い、リファラースパムを除外しました。しかし、、、、
、、、また新しいリファラースパムが現れた!!!
本格的にイタチごっこになる予感がしました。
なので今回はGoogle Analyticsにて「設定1回で、永久にリファラースパムを除外していく方法」をご紹介いたします。
目次
注意してください!!リファラースパムです。
今回新たに確認したリファラースパム(参照元URL)は
- 「auto-seo-service.org」←NEW!!
- 「auto-seo-service.com」
- 「resell-seo-services.com」
です。オートSEOサービス.ORG、、、これが30分置きくらいに幾度となく参照してきました。以前確認したURLとそっくりですよね。全てにSEO SERVICEの文字が入っています。
※周知の為の記載です。スパムサイトなのでくれぐれもアクセスしないようにお願いいたします。
「リファラースパム」とは何か。その目的とは。
前回の「[対処法]怪しいアクセスが…◯◯seoはリファラースパム!ご注意を!」にてご紹介しましたが、改めて簡単にご説明すると、
まず、「リファラースパムは実際にブログ・サイトを訪問しているわけではない。」ということ。ページやページに含まれる画像などを送信処理していないのでサーバーに対する負荷は皆無に等しいです。なので、ブログ・サイトの運営・営業に対する実害は大きくありません。リファラースパムは基本的にアクセス解析「Google Analytics」の記録上だけの問題になります。
以上を念頭に入れて以下、リファラースパムに関してをご覧いただくと理解しやすいかと思います。
リファラースパムとはサイト・ブログのアクセス記録に「参照」というログを残す行為で、その「参照元」がスパムリンクになっています。
EメールやSNSを使用した通常のスパムと違い、ブログやサイト管理者をターゲットにしています。
端的にまとめると「アクセス解析(主にGoogle Analytics)を観ているサイト運営者をリンク先サイトへ誘導し、ウイルスやフィッシング詐欺を行う」というものになっています。
参照元URLは「〇〇-seo-service.com」など「SEO」という、サイト運営者にとって興味深いワードで目を引いています。また、一見どこかのネットワークサービス企業かと思ってしまいますが、簡単にリダイレクト(他のURLのリンク先へ飛ばす)をして変なサイトに飛ばされることもあるので注意してください。
私は最初、スパムとは知らず、興味本位でアクセスしてしまいましたが特にウイルス感染などはありませんでした。しかし、全てのスパムリンクが安全ということは絶対にないと思いますのでくれぐれもアクセスしないように心がけてくださいませ。
サイト運営を複数のメンバーで行っている場合は、アクセス解析(Google Analytics)を観ることのできるメンバー全員にリファラースパムに関してを周知させる必要があります。その上で今回これからご説明するような対処法を講じることがよろしいかと思います。
「1発で完全排除!」、、、今回は「ホスト名」で除外する。
前回の「[対処法]怪しいアクセスが…◯◯seoはリファラースパム!ご注意を!」での対処法は「リファラースパム参照元URLでフィルタを掛ける」というものと「情報(言語やプロバイダ名)の欠落によるフィルタを掛ける」というものでした。この方法では新たなスパムが発生した場合は排除できず、いわゆる「イタチごっこ」になる可能性がありました。※イタチごっこでも対策した方が良いことは確かです。
そして今回の対処法では「ホスト名でフィルタを掛ける」という方法になります。ただ、このホスト名でのフィルタには注意点もあります。それは「リファラースパム以外も排除してしまう恐れがある」という点です。
しかしながら、基本的に、スマホやPCなどでサイトへ訪問してくるユーザーに関しては排除されることはないので安心してください。
ではリファラースパム以外にどんなアクセスが除外されるのかというと、人ではない何かしらのウェブサービスによる参照です。他者が他者のブログ・サイトを解析したりする際に残るログなどが該当します。※私の弱小サイトでは経験していないので多分ですが、、、
なので、本来のアクセス解析に必要のある「アクセス」は除外されず、本来通りにアクセス解析にデータは残りますので問題にはならないと思います。
設定方法 ~1発で全スパムを除外しよう~
それでは実際に設定のやり方をご説明します。非常に簡単で1分くらいで設定は完了できると思います。
以降でやることの意味を予め説明しておくと「ホストが自分のサイト(URL)な場合だけをログとして記録して、他サイトのホストした参照などは記録しません。」という趣旨の設定になります。
1.Google Analyticsを開き、フィルタを追加する。
「Google Analytics」からフィルタを追加していきます。
まずはじめにGoogle Analyticsの左下「歯車マーク(管理)」から「キュー」の列にある「フィルタ」をクリック。
フィルタをクリックしたら赤いボタンの「+フィルタを追加」をクリックし次、設定を行っていきます。ちなみに、黄色で囲ったところは以前のリファラースパム対策にて行ったものです。なので特に設定など行ってこなかった方は基本的黄色枠内の項目は無いと思います。
2.フィルタを設定する。
それでは設定をしてフィルタの条件を指定していきます。
まず、ビューにフィルタを適用する方法を選択は「新しいフィルタを作成」を選びます。
次にフィルタ名を付けていきますが、これは適当で構いません。あとから見たときにわかり易い名前がいいでしょう。今回はホスト名でフィルタするので「当サイトのホスト以外を除外」という名前にしてみました。
次、フィルタの種類は「定義済み」、そして「右を含む」「ホスト名のトラフィック」「等しい」と選択していきます。
次にホスト名というところに「自分のサイトアドレス(〇〇〇〇.comなど)」を入力して、最後に「保存」をクリックすれば設定完了です。
ちなみに「http://」や「https://」などは入力しなくて構いません。というかhttpは通信プロトコルの名前でホスト名には含まれないので入力しないほうが良いと思います。
「保存」を押した後には、赤で囲った所のような項目(フィルタ)が追加さてるのでこれでOKです。お疲れ様でした。
番外編.以前設定したフィルタより優先順位を上げておこう!
以前にリファラースパム対策として「参照元URL」や「プロバイダ名」などでフィルタリングしていた場合は、以前のフィルタよりも今回のフィルタの「優先順位」を上げておきましょう。今回の場合は優先準備はそのままでも問題ありませんが、今後、フィルタの整理をする際や新たなフィルタ設定を行う際に、優先順位度の高いものには関心が向くと思いますので論理的なフィルタの設定に役立つと思います。単に間違いによる削除防止にもいいと思います。
優先順位の変更手順は簡単です。
まず、フィルタの一覧のフィルタの追加の右にある「フィルタの順序を割り当て」をクリック。
するとこのような画面になります。ここで順序を自由に変更できます。私の場合、現在3つある内の3番目なので順序も「3」となっています。
順序を変えるには変更したいフィルタを選択(青い状態)し、右にある「↑上に移動」と「↓下に移動」で順序を入れ替えていくことができます。今回の場合は3番目なので「↑上に移動」を2回押して一番上に持っていきます。
そしたら、「保存」をクリックします。
これで、今回作った「ホスト名による除外」が最優先に処理される状態になりました。
作業完了です。お疲れ様でした。
この作業に関しては、行う理由は先程お伝えしましたが、絶対という「必要性」はありません。順序が遅くても処理はされるので。また、以前リファラースパム対策のフィルタを作ったものは現状必要ありません。ただ、今回のフィルタでは除外しすぎるなど、問題が起こる可能性も否定はできません。なので今後、フィルタを戻した際に、スムーズに戻れるように残しておくのもいいと思います。そこらへんは個人の判断でOKです。
最後に、、、
以前の記事「[対処法]怪しいアクセスが…◯◯seoはリファラースパム!ご注意を!」での対処法は「リファラースパム参照元URLでフィルタ」というものと「情報(言語やプロバイダ名)の欠落によるフィルタ」でした。そして、今回の「ホスト名によるフィルタ」により、リファラースパムの多くを個々の状況に合わせた最適なフィルタができるようになったと思います。
リファラースパムにお悩みの方のために、できる限りわかりやすく、優しく書いてみました。現在進行系でリファラースパムにお悩みの方へ、少しでもお力になれたなら幸いです。